こする(擦過針)だけでなぜ効くの?
赤ちゃんの感覚は大人とは違いまだ完全ではありません。
しかし触覚(皮膚の感覚)だけは、もうすでに完成されています。
いや、大人より敏感かもしれません。皮膚の上には、300以上ものツボがあり、それぞれが内臓につながっています。
ツボを刺激することによって、内臓などに働きかけ心と身体の発育を助けます。
どんな症状に効くの?
夜泣き、キーキー声を出す、人に噛み付く、不機嫌、ちょっとした物音に驚く、行動が粗暴になるなど、いわゆる「疳虫症状」が第1です。
この「疳虫」とは、いわゆる子供のヒステリーみたいなものです。
「疳虫」以外の症状では、食欲がない、下痢、便秘、消化不良、小児喘息、夜尿症などに効果があり、風邪をひきやすい子にもおすすめです。
何歳から始めたらいいですか?
生後20日ごろから可能です。
一般に乳幼児期が最も多いようです。
やらないほうがよいときはありますか?
原因不明の発熱は重篤な病気が潜んでいることもありますので、その時は専門医に診せてください。
細菌症・ウイルス性の感染症でも同様です。
治療時間はどれくらいですか?
5分程度です。
治療の時の服装は?
上半身は裸になってもらいます。また足は膝の上ぐらいから行いますので、すぐに脱げる服装が良いでしょう。
人見知りが強かったり、恐怖心が強い時は?
お母さんと一緒にベットに入ってもらいます。
その時、お母さんにしっかり抱いてもらった状態で、まず背中から治療していきます。
また、注射の経験から白衣を着ている人に対して恐怖心を抱く時は、白衣を着替えて治療しますので、ご安心ください。
ただし、子どもは初めての事に対して恐怖心を抱きやすいため、慣れるまで泣く子もいます。
しかし慣れてくると、自分で服を脱ぎ出すようにもなります。
どれくらいの期間うけたら良いでしょうか?
1週間のうち4〜5日は連続で治療するのが良いでしょう。
期間は症状が改善されるまで続けて下さい。
しかし、続けて4〜5日間、来院できる方ばかりとは限りません。
そういう場合、週1回決まった曜日に来院されることをお勧めしています。
夜泣きなど症状がきつく出た場合は、その都度、来院されたほうが良いでしょう。
「疳虫」などの症状が改善されても、お子様の健康管理のためにしばらくは続けましょう。
まずご両親を含めた周りの環境を見渡してください。お子様のイライラした姿が実は自分を映し出しているかもしれません。
栄養面で大切なことは、糖分の取り過ぎに気をつけることです。「疳」とは「やまいだれ」に「甘い」と書きます。お子様のおやつは糖分がたくさん入ったものは極力控えたほうが良いでしょう。また卵の摂り過ぎも、小児神経症を起こしやすくなると言われています。
着衣では乳幼児の場合、あまり締めつけすぎるようなものは避けたほうが良いでしょう。
また、身体的・精神的刺激が強すぎる環境に長時間いるのも良くありません。例えば、あやすときに強くゆさぶったり、電車・車や自転車に長時間乗せたり、人ごみの中を連れ歩いたりとストレスがかかることは避けましょう。
かとう鍼灸整骨院
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